初めまして! 新たにワイルドオレンジに仲間入りさせて頂いた佐々木と申します。

私は制作出身なのでブログでもそういう制作の裏側の視点からお話出来ればといいなと思っております。

 

 

早速ご挨拶代わりと言ってはなんですが、今日はアメリカのテレビドラマで最近個人的に私がハマっているものをご紹介します。
 

今月から第2シーズンが日本初放送になるようで最近ちょっと話題になっております「ハンニバル」。

「ハンニバル」と聞くとご存知の方も多いかと思いますが、「羊たちの沈黙」などの
人食い博士ハンニバル・レクターが出てくる映画シリーズのテレビ版です。

まずは、映画「羊たちの沈黙」の予告編をどうぞ。
 

子どもの頃テレビで放送されて見たのを思い出してしまいました。
今でも脳裏に焼き付いて怖いです。。ハンニバル。。。

テレビドラマ版では設定を結構変えていて、更に映画「レッドドラゴン」以前のハンニバルを
オリジナルストーリーで描いているので、ハンニバルシリーズファンの方も新鮮に楽しめると思います。

 テレビドラマ「ハンニバル」第1シーズン予告編です。
 

私がこのテレビシリーズが面白いと思った部分、
そしてこのドラマが好評を得ている理由だと思うのはキャスティングにあります。

「羊たちの沈黙」のハンニバル役の怪演でアカデミー主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス。
多くの人の脳裏にはホプキンス=ハンニバル、ハンニバル=ホプキンスと刻まれているのではないかと
思います。そのハンニバル役を他の誰が演じようと二番煎じになるのではないかという懸念をテレビ版「ハンニバル」は見事に裏切ってくれます。

テレビ版ではマッツ・ミケルセンというデンマーク出身の俳優がハンニバル役を演じてるのですが、この彼がとてもいい!アンソニー・ホプキンスのハンニバルもキレっぷりがいいですが、マッツ・ミケルセンのハンニバルはダークで妖艶で魅力的!俗に、サイコパスは口達者で社交的で魅力的に見える人が多いと言われています。だとすると、ミケルセンが演じるハンニバルはよりサイコパスの特徴を捉えている気がします。

「ハンニバル」とタイトルがついてるので、主人公はハンニバルだと思う方も多いと思いますが、
このテレビ版での主人公は
FBI捜査官のウィル・グレアム。ウィルを演じるヒュー・ダンシーも
精神が病んでる捜査官という難しい役所を見事に演じていて、これからハリウッドでの活躍が
大いに期待出来る俳優だと思います。

そして、ウィルの上司ジャック・クロフォード役で「マトリックス」シリーズの
ローレンス・フィッシュバーンが出演しています。このキャスティングも今まで同じ役をハーベイ・カイテルなど白人俳優が演じてきた事を考えると大胆なキャスティングだと思います。
既存の物を壊して新しい物を作ることは簡単な事ではないです。多くのリメイク作品などが失敗に終わってる事を考えると、人気コンテンツはしっかりしたファン層があったりとビジネスとしては魅力ではありますが、その分ハードルが高いので、コケる時は思い切りこコケる!それだけに、この「ハンニバル」の完成度を見ると製作陣・俳優陣の並々ならぬ意気込みを感じます。
内容はダークで見る人を選ぶ部分はありますが、13エピソードと通常のアメリカのテレビドラマの話数の約半分になっており、無駄が少なく最後のクライマックスへのビルドアップの仕方は圧巻です。
久しぶりに素晴らしい作品を見ました。
是非、皆様もご覧になってはいかがでしょうか?

最後に今月日本で放送開始の第2シーズンの予告編です。