ほんとうにひょんなことから、先日まで来日していたオーウェン・ウィルソンとピーター・ボグダノビッチ監督の東京アシスタントをしていました。
Walker Plusさんより転用
http://news.walkerplus.com/article/51888/
コトの始まりは来日前日の土曜日朝。
朝起きたら、アメリカに住んでいる長年の友人から携帯にメッセージが入っており、
「オーウェン・ウィルソンとピーター・ボグダノビッチが東京に行くんだけど、
現地で細々ヘルプしてくれるアシスタントを探してるんだって。
アユミやんない?」 とのこと。
寝ぼけ眼で8回ぐらいメッセージを読み直し、
やっと"驚く"段階まで到達。
え!?オーウェン・ウィルソン!?ピーター・ボグダノビッチ!? まじで!!!!
やるやるやるやる!!!
なんでも、友人のそのまた友人が、オーウェン・ウィルソンが主演しているボグダノビッチ監督作のプロデューサーだそうで、
このプロデューサーが、現地アシスタントを探していたよう。
日本語と英語ができて、なんとなく映画業界もわかるというので、私の名前がピンと頭に来たそうです。
なんたる光栄、なんたる偶然。
ありがたやーと思いつつ、よくよく聞いたら来日は翌日の日曜日。
24時間もない!
こうして、まったく準備が整わないまま、あたふたとこのハリウッドからの来客を迎えることになりました。
彼らが来日したのは、10月末に開催されていた東京国際映画祭のゲストとして。
通常、作品をひっさげての来日では、日本で作品を配給する配給会社さんがフライト・ホテル・食事・観光 などをすべてアレンジされますが、
今回の"She's Funny That Way"は、日本での配給が未定。
もちろん配給会社も存在しないので、「日本来ちゃった!でも一人!」という状況が、
オーウェン&ピーターの珍しいケースだったのです。
今回の仕事はメインが映画祭出席ですし、
すでにその周りでのスケジュールは確定していたので、
私がケアすべきは公式イベント以外の、いわゆるヒマな時間。
実はオーウェンは驚きなことに初来日で、東京に関する知識はゼロ。
「なにしたい?」という質問にも、「どこかキミが好きなところに連れてって~」という、
めちゃユルい(そして一番コーディネーター的には困る)答えしか返ってこなくて、当初は困惑の極み。
「いや、あたしの好きなトコって言ったってアンタ・・・」とビビっていたのですが、
用事で行った表参道がいたく気に入ったので、そのまま表参道や代官山付近をぶらぶらお散歩。
本当にリラックスしたEasy going な人で、こちらとしてはアテンドがものすっごい楽でした。
本が好き、ということだったので、代官山の蔦屋さんに連れて行ったところ、
「今まで来た中で最高の本屋だ!」と夢中で本棚をぐるぐる。
ふと周りを見ると、ウェス・アンダーソン特集の写真集だったり、オーウェン自身が表紙の雑誌が飾られてたりして、
「なんてシュールな光景なんだ・・・」と、夢中でサーフィン写真集に没頭するオーウェンを遠目で見守りながら、独り言ちておりました。
約1週間滞在していたのですが、映画祭イベントに出席するほか(サプライズでQ&Aとプレスインタビューに登場。客席は黄色い声と、溢れんばかりのマスコミのストロボで大変なことに)、
美術館に行ってウルウルしたり、
日本食(特に懐石料理がお気に入り)を初めてちゃんと食べて「なんてウマいんだ!今までの人生でこんなに美味しいものは食べたことがない!」と劇的に感動したり、
「日本の人って本当に丁寧で親切だよね。街も静かで平和。いいなぁ」とほんわかしたり、
とりあえず彼の東京滞在は良い印象で終わったようなので、
空港に向かう彼を見送った私もホっと胸をなでおろしました。
一方、ボグダノビッチ監督は映画祭公式上映に登壇したり、
国立近代美術館フィルムセンターで行われたトークショーにご出演されたりと多忙。
時差ボケがなかなか治らず、つねに「寝れなかった・・・」とぼやいておられましたが、
ご本人はとってもチャーミングな方で、動きはゆっくりなものの、頭の回転はびっくりするほど高速。
特に年号をしっかり覚えていて、映画の話をしていても、「○○年公開」というのがパン!と出てくる、まるで生き字引。
一緒にご飯を食べていても、口からでるご友人のお名前や、
「あの時こんなことがあってね・・・」という思い出の登場人物が、
ジョン・フォードやオーソン・ウェルズやマーロン・ブランド、マリリン・モンロー、リバー・フェニックス、オードリー・ヘップバーンなどで、
バカの一つ覚えのように"That's great"以外の感想が出てきませんでした。
こりゃ映画学校3年分のレッスンが、監督との1時間で吸収できますわ。
本当に貴重な経験をさせていただきました。
監督も無事に飛行機に乗り、一路ロサンゼルスへ。
息つく間もなく、非現実的な1週間が終わりました。
あとは"She's Funny That Way"の日本公開が決まれば!
プロデューサーが「決まるかも~!」と口にしていたので、ぜひぜひそれが決まり、
日本の劇場で作品が見れることを祈っています。
"She's Funny That Way"
オーウェン・ウィルソン他、イモーゲン・プーツ、ジェニファー・アニストン、リス・エヴァンスなど、
豪華俳優がズラリとそろった、往年のスクリューボールコメディを彷彿とさせるラブコメ。
監督曰く、「世界には悲しいニュースが多すぎる。だから僕は人を笑わせて笑顔にさせる作品を作りたい」と。
素敵!!
Walker Plusさんより転用
http://news.walkerplus.com/article/51888/
コトの始まりは来日前日の土曜日朝。
朝起きたら、アメリカに住んでいる長年の友人から携帯にメッセージが入っており、
「オーウェン・ウィルソンとピーター・ボグダノビッチが東京に行くんだけど、
現地で細々ヘルプしてくれるアシスタントを探してるんだって。
アユミやんない?」 とのこと。
寝ぼけ眼で8回ぐらいメッセージを読み直し、
やっと"驚く"段階まで到達。
え!?オーウェン・ウィルソン!?ピーター・ボグダノビッチ!? まじで!!!!
やるやるやるやる!!!
なんでも、友人のそのまた友人が、オーウェン・ウィルソンが主演しているボグダノビッチ監督作のプロデューサーだそうで、
このプロデューサーが、現地アシスタントを探していたよう。
日本語と英語ができて、なんとなく映画業界もわかるというので、私の名前がピンと頭に来たそうです。
なんたる光栄、なんたる偶然。
ありがたやーと思いつつ、よくよく聞いたら来日は翌日の日曜日。
24時間もない!
こうして、まったく準備が整わないまま、あたふたとこのハリウッドからの来客を迎えることになりました。
彼らが来日したのは、10月末に開催されていた東京国際映画祭のゲストとして。
通常、作品をひっさげての来日では、日本で作品を配給する配給会社さんがフライト・ホテル・食事・観光 などをすべてアレンジされますが、
今回の"She's Funny That Way"は、日本での配給が未定。
もちろん配給会社も存在しないので、「日本来ちゃった!でも一人!」という状況が、
オーウェン&ピーターの珍しいケースだったのです。
今回の仕事はメインが映画祭出席ですし、
すでにその周りでのスケジュールは確定していたので、
私がケアすべきは公式イベント以外の、いわゆるヒマな時間。
実はオーウェンは驚きなことに初来日で、東京に関する知識はゼロ。
「なにしたい?」という質問にも、「どこかキミが好きなところに連れてって~」という、
めちゃユルい(そして一番コーディネーター的には困る)答えしか返ってこなくて、当初は困惑の極み。
「いや、あたしの好きなトコって言ったってアンタ・・・」とビビっていたのですが、
用事で行った表参道がいたく気に入ったので、そのまま表参道や代官山付近をぶらぶらお散歩。
本当にリラックスしたEasy going な人で、こちらとしてはアテンドがものすっごい楽でした。
本が好き、ということだったので、代官山の蔦屋さんに連れて行ったところ、
「今まで来た中で最高の本屋だ!」と夢中で本棚をぐるぐる。
ふと周りを見ると、ウェス・アンダーソン特集の写真集だったり、オーウェン自身が表紙の雑誌が飾られてたりして、
「なんてシュールな光景なんだ・・・」と、夢中でサーフィン写真集に没頭するオーウェンを遠目で見守りながら、独り言ちておりました。
約1週間滞在していたのですが、映画祭イベントに出席するほか(サプライズでQ&Aとプレスインタビューに登場。客席は黄色い声と、溢れんばかりのマスコミのストロボで大変なことに)、
美術館に行ってウルウルしたり、
日本食(特に懐石料理がお気に入り)を初めてちゃんと食べて「なんてウマいんだ!今までの人生でこんなに美味しいものは食べたことがない!」と劇的に感動したり、
「日本の人って本当に丁寧で親切だよね。街も静かで平和。いいなぁ」とほんわかしたり、
とりあえず彼の東京滞在は良い印象で終わったようなので、
空港に向かう彼を見送った私もホっと胸をなでおろしました。
一方、ボグダノビッチ監督は映画祭公式上映に登壇したり、
国立近代美術館フィルムセンターで行われたトークショーにご出演されたりと多忙。
時差ボケがなかなか治らず、つねに「寝れなかった・・・」とぼやいておられましたが、
ご本人はとってもチャーミングな方で、動きはゆっくりなものの、頭の回転はびっくりするほど高速。
特に年号をしっかり覚えていて、映画の話をしていても、「○○年公開」というのがパン!と出てくる、まるで生き字引。
一緒にご飯を食べていても、口からでるご友人のお名前や、
「あの時こんなことがあってね・・・」という思い出の登場人物が、
ジョン・フォードやオーソン・ウェルズやマーロン・ブランド、マリリン・モンロー、リバー・フェニックス、オードリー・ヘップバーンなどで、
バカの一つ覚えのように"That's great"以外の感想が出てきませんでした。
こりゃ映画学校3年分のレッスンが、監督との1時間で吸収できますわ。
本当に貴重な経験をさせていただきました。
監督も無事に飛行機に乗り、一路ロサンゼルスへ。
息つく間もなく、非現実的な1週間が終わりました。
あとは"She's Funny That Way"の日本公開が決まれば!
プロデューサーが「決まるかも~!」と口にしていたので、ぜひぜひそれが決まり、
日本の劇場で作品が見れることを祈っています。
"She's Funny That Way"
オーウェン・ウィルソン他、イモーゲン・プーツ、ジェニファー・アニストン、リス・エヴァンスなど、
豪華俳優がズラリとそろった、往年のスクリューボールコメディを彷彿とさせるラブコメ。
監督曰く、「世界には悲しいニュースが多すぎる。だから僕は人を笑わせて笑顔にさせる作品を作りたい」と。
素敵!!