昨年の9月にシンガポールで撮影した作品”In the Room”が、ついに完成し、日の目を見ることになりました!
わーい!

シンガポールを代表する映画監督エリック・クーの最新作で、
弊社は日本人女性役のキャスティングをお手伝い。
西野翔さんと一緒にシンガポールに行き、怒涛の撮影3日間を過ごしてきました。

”In the Room”は複数の短いエピソードから成るオムニバス映画で、シンガポールに実在したホテルの1室が舞台。
1950年代から60年代、70年、80年、90年と、それぞれの時代に同じ部屋で起こる物語が、様々な国の登場人物を通して描かれます。

先日開催されたトロント国際映画祭でワールドプレミアとなり、その後、各地の映画祭をぐるぐると回って上映中。
各所で大きな話題を呼び、観客からの反応もとても高くて嬉しいのだ!!と、我々の元にも興奮気味の監督からメールが来ました。

”In the Room”は撮影がとても巧妙に計画されていて、
セットにホテルの部屋を2つ作り、例えば片方の部屋が50年代の設定で撮影されていたら、
その間にもう片方の部屋の美術を、次の60年代に変えていく、という作業をしていました。
そのおかげで、撮影はまさかの10日間という短さで終了。
毎日、いろいろな国籍の役者さんたちが入れ替わり立ち代わりやってきて、撮影しては(監督と酒を飲み交わした後)帰っていく、という流れでした。

昨年、エリック・クー監督は東京国際映画祭で審査員を務めましたが、
今年は”In the Room”のエグゼクティブプロデューサーを務めたナンサン・シーさんが、
映画祭の審査員として来日します。

検閲が厳しいシンガポールでどこまで公開されるかが、今”In the Room”にとってはキモとなっています。
私としては、ぜひ日本でも公開されてほしいところ。
今後の動きに期待したいです。